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心もあったか!家族で絵本を読もう

絵本をどう選ぶ?どう読む?

絵本の魅力
「小さな子どもたちの能力でも感動できるメディアが、案外少ないのが今の時代です。そんな現代にあって、絵も文も構成も“子どもの感性に合った子ども仕様”になっているのが絵本です。絵本は、『何かを感じる・心が動く・感動する』という、人間にとって非常に大切なこの3つを、0歳でも体験できるメディアなのです。とくに幼児にとって絵本を読むことは、情緒を安定させ、感受性、考える力、知識、想像力など様々な能力を引き出し、養っていく機会になるので、週に一度は読み聞かせをしてあげたいですね」
絵本選びのヒント
「幼児の場合、年齢が1歳違えば、大人の10歳分ほどの成長や変化がありますから、その年齢に合った絵本を選ぶことが大切です。それを踏まえた上で、もしも選ぶのに迷ったら、絵本を読んであげる人が自分の好きな絵本を選べばいいでしょう。絵本は読み手がその本を好きかどうかが、とても大切だからです。子どもが理解しやすくなるので、年齢や発育レベルより少し幼いかなと思う絵本を選ぶのも1つの方法です。また、子どもが興味を持って選んだ絵本なら、意欲を持って読むことができます。どんな絵本を選んだとしても、まずはその気持ちを認めてあげましょう」
読み聞かせのポイント
★コミュニケーションタイムとして
「幼い子どもたちが求めているのは、ストーリーよりも、絵本を通しての親とのふれあいやコミュニケーションです。絵本は、同じ方向から見ることも大切。2歳までなら、できるだけ膝の上に乗せたり、抱っこをして読んであげましょう。3歳以上なら、子どもの横に並び、体の一部をふれあって、読むといいですね。1つのものを一緒に見ているという楽しさや喜びを味わえます。場所は、リビングなど普段最も長くいる所や、ベッドなど心が落ち着く所がいいでしょう。眠る前に読む場合は、お話を最後まで読んでもらった満足感が得られるよう、短編の昔話など、短いストーリーの絵本がおすすめです」
★楽しい絵本タイムになるために
「絵本を読む時間が楽しくなければなりません。そのためには、読み聞かせの際に、ダメ出しや否定の言葉は使わないようにしましょう。仮にその子が物語のストーリーを追わず、興味のままにページをめくってしまっても、まずはそれを認めてあげることが大切なのです。読む時に、声に抑揚をつけたり、演技をするのはよくないといわれることもありますが、子どもたちはやっぱり喜びます。読み手も楽しい気分になれるように、自分の感性で自由に読むのがいいでしょう」
絵本タイムが楽しくなる工夫
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京阪神の絵本・児童書専門店を訪ねてみました

京都市左京区 きんだあらんど

1985年から続く子どもの本専門店。現在の店主の蓮岡修さんは上階で、京都市子育て支援活動の一環である「どんぐり広場」も運営し、幅広く子育てを応援。絵本・児童書の紹介や販売においても、子どもの発達段階や一人ひとりの心が要求するもの、親子の関係作りにまで熟慮した『情報』を提供することを大切にしています。店内は椅子がいくつも置かれ、本を何冊も選んでゆっくり読める開放的な空間。月に1回、「大人のための絵本の読み語り」も開催しています。

きんだあらんど
京都市左京区頭町351きんだあビルディング2階
TEL 075-752-9275
営業時間10:00~19:00 休日:水曜
http://kinderland-jp.com

おすすめの作品

『ちっちゃなほわほわかぞく』
「ぬくぬくの木に住んでいる、ほわほわ家族の1日のお話。家族にたっぷりと愛されたふわふわこどもを通じて、絵本を読む子どもたち自身も、温かな愛情に包まれた安心感に満たされます。ほわほわ、ふかふかといったやわらかな言葉や、リズミカルで詩のような文は大人の心も優しく癒してくれます」
作:マーガレット・ワイズ・ブラウン 絵:ガース・ウィリアムズ 訳:谷川 俊太郎 童話館出版 1260円 対象:3~4歳
『ちびゴリラのちびちび』
作:ルース・ボーンスタイン 訳:岩田 みみ
ほるぷ出版 1313円 対象:2歳~
「主人公のちびゴリラはどんどん大きくなっていきますが、家族も森の仲間もみんな、いつまでもちびゴリラを愛してくれるお話です。生き生きとした絵とシンプルでリズミカルな文で、愛される幸せをたっぷりと伝えています。絵本を読む子どもたちも、自分をちびゴリラに重ね、幸せな気持ちになれるでしょう」
『ハリネズミと金貨』
作:オルロフ 文:田中 潔
絵:V・オリシヴァング 偕成社 1470円 対象:5・6歳~
「冬を前にした森の小道で、ハリネズミのお爺さんが金貨を拾います。そして、お爺さんが金貨で買おうと思うものはみんな、他のだれかがくれて、金貨は使わずじまいに。与え、与えられ、みんなで一緒に生きていくことの大切さや喜びを伝えるロシアのお話。繊細で温かな秋色の絵も、しっとりとした優しさを醸します」
絵本のこと、店主の方に聞きました。
大阪市北区 絵本専門店 ism(イズム)

元コピーライターの辻中礼子さんが「絵本で親子の関係を深めたい」と、2004年にオープンした絵本専門店。「自分が家族に読んであげたいと思えるものを紹介したい」と、すべて自ら読んで厳選した絵本が並びます。ストーリーはもとより、ビジュアル的にも魅力のある絵本や、奥深く品のいい面白さをもつ絵本のほか、仕掛け絵本も豊富。戦争を描いた絵本展をはじめ、季節に合わせた絵本のフェアを数多く開催し、まだあまり知られずに埋もれている魅力ある絵本の紹介にも努めています。

絵本専門店ism(イズム)
大阪市北区同心2-6-2 TEL 06-6356-2847
営業時間12:00~18:00
休日:日曜・祝日※このほか不定休あり
http://www.ehon-ism.com

おすすめの作品

『ふくろうくん』
「ユーモラスでほのぼのとしたふくろうくんの日々を、5つの短編で綴ります。ありふれた日常の中でも不思議に思ったり、どうなるかなと思ったことを、自分で試してみて、わかったり失敗したり…。子どもの持つやわらかく生き生きした心を、そのままでいいよと応援するとともに、大人も童心に返ることができます」
作:アーノルド・ローベル
訳:三木 卓 文化出版局 897円 対象:6歳前後~(読み聞かせは3歳~)
『魔法の夜』
文:ドミニク・マルシャン 絵:アルブレヒト・リスラー
訳:木本 栄 講談社 1680円 対象:10歳~
「フランスの歌手ドミニク・マルシャンが作った歌を絵本化した作品。クリスマスの寒い夜、住む家もない老人が、一匹の白い犬と出会うストーリーのなかで、他者のために自分の一番大切なものを捧げる愛や、本当の幸福は何かを伝える名作。優しいタッチの絵もファンタジーの世界へと深く誘ってくれます」
『しあわせハンス』
グリム童話 絵:フェリクス・ホフマン 訳:瀬田 貞二
福音館書店 1365円 対象:3歳~
「奉公先の親方から金の塊をもらったハンス。しかし、次々に出会う人と物々交換し、金塊はついには石になってしまい、最後にその石も泉の中に。満足すること、本当の幸せは何かを見つめ直せる名作です。シンプルな絵とともに、絵も文も、道を行くハンスと一緒に横に進んでいく展開も魅力です」
絵本のこと、店主の方に聞きました。
神戸市東灘区 ひつじ書房

元図書館司書の店主、平松二三代さんが1975年に開店した児童書専門店。「この本に出会えてよかった」という感動や読後の満足感を得られる良書を、厳選してそろえています。また、児童書に関する相談に丁寧に応じるとともに、絵本選びや読み聞かせについての考え方をわかりやすくまとめた小冊子も販売。おすすめの絵本も数多く紹介されていて、絵本について迷っている時に、ぜひ参考にしたい一冊です。

ひつじ書房
神戸市東灘区岡本1-2-3 TEL 078-441-6869
営業時間10:00~19:00
休日:木曜
http://www.hituji3.com

おすすめの作品

『ちいさなヒッポ』
「いつも優しく頼もしいお母さんのそばにいるカバの子ヒッポに、ある日突然大きなワニが…。平和な情景と緊迫した情景のコントラストや生き生きとした会話。お母さんの愛に包まれて成長していく子どもの姿を、臨場感たっぷりに伝え、木目を生かした美しい色彩の版画が、動物や自然を力強く描いています」
作:マーシャ・ブラウン
訳:内田 莉莎子
偕成社 1260円 対象:3歳~
『せかいのひとびと』
作:ピーター・スピアー 訳:松川 真弓
評論社 1575円 対象:5・6歳~
「体の大きさ、肌や目や髪の色、住んでいる家、話す言葉…。世界には様々な民族や言語、習慣、文化、宗教があり、それぞれ違っていることの素晴らしさを伝える大型本。働きたいのに働けない人もいるという現実もしっかりと描かれています。細部まで詳細に描く絵も、子どもたちにとって大きな魅力となることでしょう」
『ちいさなろば』
作:ルース・エインズワース 絵:酒井 信義 訳:石井 桃子
福音館書店 840円 対象:3・4歳~
「毎日を一人ぼっちで過ごしている小さなろばとサンタクロースのお話。足を痛めたトナカイの代わりに、一生懸命ソリを引くのを手伝ったろばは、ずっと望んでいたプレゼントをもらいます。他者に捧げること、与えることの素晴らしさを伝えるクリスマスのメッセージが、透明感のある水彩画とともに、静かに語られています」
絵本のこと、店主の方に聞きました。
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フランス絵本事情 ~リヨンで活躍する日本人絵本作家がご紹介~
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